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摂食障害の原因については、社会的、遺伝的、心理的、生物学的要因がそれぞれ関与しているというもので、専門家の間では一致しているということです。
一方で、摂食障害を、食行動への嗜癖(しへき) addiction(アディクション)としてとらえる見方もあります。
ちなみに、嗜癖は医学上では「依存症」と呼ばれることが多いようですが、それより軽度な症状か重症な例までを広く嗜癖と表現することもあるようです。
さて、嗜癖とは何でしょうか。
goo辞書で調べてみると、
@あることを特に好きこのんでするくせ
A〔医〕 アルコール・薬物などの刺激を絶えず求める病的傾向。摂取の中止により禁断症状を生じるようになった状態
とあります。
嗜癖は、英語のaddiction(アディクション)に相当します。
addictionは、熱中・中毒・耽溺(だんでき)といった意味で用いられます。
摂食障害を嗜癖として捉える際は、単なる習慣や癖というよりも、さらに強い意味で用いられます。
最初はそれなりに意味のあったある行動が繰り返されるうちに、もはや本人にとっても有害であることは明白なのに自分ではコントロールできなくなり、止められなくなっている状態のことをいいます。
これらの行動は、本人の不安や怒りなどの強い感情を紛らわせるために行われることが多く、嗜癖行動が定着して時間が経てば経つほど、様々な不安に耐える力が低下すると言われています。
つまり摂食障害を、習慣化してしまった食行動に溺れてしまい、もはや自分ではどうしようもなくなってしまった状態と捉える見方もあるということです。
これは特に、拒食症より過食症のほうに当てはまることが多いと考えられているようです。
また、実際に摂食障害は他の嗜癖性疾患と合併してしまうことがあります。
嗜癖の対象としては以下のようなものがあります。
物質) アルコール、薬物、タバコ、食べ物など
行為) ギャンブル、買い物、セックス、リストカット、仕事など
人間関係) 虐待、暴力、恋愛など
ですが、摂食障害を嗜癖の一つと捉える見方については、それに反対する専門家もたくさんいらっしゃるようです。
たとえば、アルコール依存と摂食障害では違う点がいくつかあるようです。
(アルコール依存の場合は、お酒を飲んだ後に自発的に嘔吐して酔うのを防ぐというような打消し行動が無い…など。)
摂食障害を食行動への嗜癖と捉えるかどうかは、治療の方法にも深く関わってくるのではないかなと思います。
(ちなみに私は、過食症のときに自分自身が「アルコール中毒や薬物中毒者のようだ」と思ったことがあります。アルコール中毒や薬物中毒がどんな病気なのか、実際はよく分かりませんが…。)
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