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退行とは、いわゆる「幼児がえり」のことで、摂食障害患者さんには退行がみられます。
本来の年齢とは違い、幼児のように甘えたり、わがままほうだいに振舞ったりします。
話し方や趣味が幼くなったり、母親にべったりではなれない、ぬいぐるみを離さないなどすることがあります。
過食症状のある患者さんは特に問題行動がひどい場合があります。
家族(特に母親)に対して、無理難題なわがままを押し付け、それが聞き入れられないときには極度に機嫌が悪くなったり、それがエスカレートすると暴力を振るうようになります。
口汚くののしったり、大声でわめきちらし、身の回りのものを壊す、投げるなどし、さらに手を上げるようになることがあるのです。
わがまま放題で暴力的になっているときと、そうでないときではまるで別人のようになる場合も多く、本人も自分の行為についてひどく後悔し周囲に対して謝ったりします。
退行は、本人が置かれた状況が本人が耐えられる限界を超えてしまい、誰かに守って欲しいという気持ちの表れだったり、過去に満たされなかった愛情の受けなおしを欲していることから起こるようです。
問題行動がひどい場合は、本人が無意識のうちに母親や家族に対して「どこまで自分を受け入れてくれるのか」試しているのかもしれません。
ただ、それがエスカレートしたものは、「私を愛して欲しい」という想いが、「どうして私を愛してくれないんだ!」「どうして私はこうなってしまったんだ!」などという強い怒りに姿を変えているものなのかもしれません。
本人も大変苦しんでいるのは間違いないのですが、家族にとっても対応に大変苦慮する問題です。
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