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拒食症患者さんは、体重が増えることを恐れ、痩せたいと思うあまりに、食事に異常なこだわりをみせることがあります。
まず、自分の中で「食べてよいもの」と「食べてはいけないもの」がはっきり分かれていることがよくあります。
傾向としては、炭水化物や脂肪分の多いものを嫌い、野菜などのカロリーの低いものを好みます。
からあげやてんぷら、焼肉、お菓子などは絶対に口にせず、野菜、海草、こんにゃく、きのこ類などを食べます。
食事を作る母親に対して、出していい食事と出してはいけない食事について厳しい条件を要求することもあります。
そして、自分が「食べてはいけない」と決めているものが少しでも食事に出てくると、機嫌が悪くなり、「太ったら母親のせいだ。どうしてくれるんだ。」などと、八つ当たりをします。
ひとつの食品にこだわる人もいます。
「安心して食べられるのは○○社のヨーグルトだけだ」とか、「ドレッシングはこの製品でなくてはいけない」というよう感じです。
様々な食品のカロリーについても自分なりに勉強していて、食事のカロリーにこだわります。
食事を見ただけでおおよそのカロリー計算ができたり、頭の中で今日一日食べたもののカロリーを計算したりしています。
また、周囲の人が何をどれだけ食べているのか気になったり、家族や周囲の人に食事を強制することがあります。
本などを見て、凝った食事を自ら作り、自分では一切食べずに家族に食べさせたり、家族が自分より明らかに多い量を食べるように勧めたり要求したりします。
これは、人が自分の食べる量より多い量を食べるのを見て、「それに比べて少ない量を食べる自分は太らない」という安心感を得たいからだといわれているようです。
このように食事に対して異常なほどのこだわりを見せる一方で、過食をするときは厳しい制限の反動のせいか、アイスクリームや菓子パン、お菓子やケーキなど、高カロリーで「食べてはいけない」と決めていたものばかり食べます。
過食症患者さんは、ただひたすら白いご飯を食べたり、ただ小麦粉を水で溶いて焼いたような、とてもおいしいとはいえないようなものを食べ続けたり、さらには生肉まで口にする人もいます。
つまり、摂食障害患者さんは太ることへの恐怖、痩せたいという願望から食事にこだわりすぎてしまい、逆に食事に振り回されている状態になってしまいます。
食事へのこだわりが強いせいで、人と食事することも苦手となり、人付き合いが悪くなり、孤立していくことになってしまいます。
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