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摂食障害、特に過食症の患者さんは、多くの人が一度は「死にたい」と考えたことがあるのではないかと思います。
拒食症初期の患者さんは、本人にとって「やせる」「自分(食欲・体重)をコントロールできている」という満足感、安定したような感覚から、自殺したいと考える人はほとんどいないようです。
ですが、一転過食し始めてしまった人は、自分に自信をなくし、自分が異常であるという自覚、太り続けてしまうという恐怖に襲われます。
人とのつながりも徐々に薄れ、孤独感を強くしてしまい、毎日毎日が過食・不安・恐怖との戦いとなります。
摂食障害の期間が長くなればなるほど、それに対して頑張り続けることに疲れきってしまいます。
そして、いつ治るともしれない摂食障害のため、未来に絶望し、「死にたい」と思ってしまいます。
摂食障害患者さんの自殺企図行為は、未遂で終わり、それを繰り返す場合が多いようです。
いわゆるリストカットを繰り返す行為も見られます。
本気で死ぬために傷つけてしまうというより、傷つける行為によって自分の心の苦しみを表面化させたい、誰かに気づいて欲しいという気持ちも根底にあるように思います。
また、切ることでとりあえず死にたいという強い気持ちがおさまるという人もいます。
家族や周囲の人にとっては、自傷行為・自殺企図は、本当に心配で理解に苦しむ場合も多いと思います。
思わず、「なぜそんなことをするのか」「そんなことで死ぬわけ無いのに」「迷惑ばかりかけて」と怒鳴りたくなるでしょう。
しかし、自分を傷つける、死のうとするというのは、そうせざるを得ないほどに本人が一番苦しんでいるということです。
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