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摂食障害患者さんは、自分の身体像の捉え方に歪みがある場合が多いと考えられています。
自分の身体像とは、自分がどういう体型をしているか、などの自分自身の見た目に対する客観的なイメージのことです。
自分の身体像を正確に認識できないことをボディーイメージの障害といいます。
このボディーイメージの障害は、摂食障害患者さんのもつ重大な症状のひとつで、特に拒食症患者さんによくみられます。
拒食症患者さんは、自分の体型がやせ細っているにもかかわらず、それを正確に認識でないことが多くあります。
細いものを細いとは思えず、細いものも太く見えてしまうのです。
周囲から見れば、明らかに細すぎるものが、本人にとってみればちょうどいいように感じます。
体重の数値は低い状態にあることは分かっていても、見た目には太く感じてしまいます。
ただ、自分でもある程度は痩せすぎているのではないかと理解できている人もいます。
しかし、「今のままがいい」「もっと痩せたい」という気持ちが強いので、周囲には「私は痩せていない」と主張する場合があるのです。
拒食症患者さんを持つ家族、周囲の人は、拒食症患者さんがあまりに痩せすぎているので、「とにかく食べさせたい」と思い、拒食症患者さんの「自分は痩せすぎていない」という考えを変えようと説得すると思います。
ですが、これは「あなたは痩せすぎている」「いや、私は痩せてない」という押し問答に終わってしまいます。
お互いが持つ体型に対する判断のものさしが違っているので、お互いが、お互いの考えを理解し合うことは大変難しくなっています。
このようなボディーイメージの障害は、本人が摂食障害から立ち直ろうとする意欲の妨げとなってしまったりして、治療の上でとても大きな障害になってしまうことがあります。
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