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拒食状態で、体に必要な栄養が入ってこない状況が続くと、身体のありとあらゆる部分に悪影響を及ぼします。
身体は、低栄養状態でもなんとか生きていこうと、できるだけエネルギーや熱を使わないような働きをし始めます。
低体温になり、脈もゆっくりになります。血圧も低くなり、女性ホルモンも低下します。
これ以外にも、様々な身体の働きが「低下」するのです。
低下するばかりか、月経のように「停止」してしまうこともあるのです。
低栄養・やせ状態によって現れる身体的症状は大変深刻な場合があります。
拒食症が重篤化し、「多臓器不全」状態に陥り死の危機に瀕してしまうこともあります。
少しでも異変がある場合は、早めに受診して摂食障害の治療と平行して、治療していきましょう。
- ・生理が止まる
- 拒食症の女性は、生理が止まり、無月経状態になってしまいます。これは、低栄養状態が女性ホルモンの分泌を調整している視床下部に、影響が及ぼしてしまうからです。
生理は、元の体重近くに回復するまではなかなか戻りません。
正常な生理があるためには、体脂肪率が最低でも17%は必要だといわれます。
- ・骨粗しょう症
- 骨粗しょう症は、お年寄りに現れる症状だというイメージがありますが、拒食によって骨を生成する栄養や女性ホルモンが低下すると、骨がもろくなり、骨折しやすくなってしまいます。
- ・心臓・脳の萎縮
- 拒食症患者の心臓をレントゲンで見たり、頭部をMRIやCTスキャンで見ると、心臓や脳の萎縮が見られることがあります。
極端なときは、10代の患者の脳が老人のもののように萎縮している場合もあるそうです。
心臓や脳の萎縮は、体重が回復しやせが治ればもとに戻るそうです。
- ・貧血
- 貧血とは、血液中の赤血球の量が少ない状態のことです。
赤血球は、体の隅々まで酸素を運ぶ役割をしています。
貧血が進むと、日常生活で疲れやすくなったりちょっと活動で動悸がしたりします。
- ・腸閉塞(麻痺性レイウス)
- 腸閉塞とは、食べ物や消化液の流れが小腸や大腸で滞った状態、つまり内容物が腸に詰まった状態です。
おなかが張って痛くなり、排出に向かって進めなくなった腸の内容物が口の方向に逆流して吐き気を催し、嘔吐したりします
体内では水分の吸収が十分行われなくなり、高度の脱水状態となります。
一般的に腸閉塞の原因は様々ですが、拒食症の場合は胃腸の粘膜が萎縮したり、腸の運動が止まったりすることが原因です。
- ・むくみ(浮腫)
- むくみとは、血液中の水分が血管やリンパ管の外にしみ出し、体内の水分が増えて、皮膚の下にたまった状態のことです。
拒食症でみられるむくみの原因は、ほとんどが低タンパク血症、つまり栄養失調です。
過食をしてもむくみはあらわれますが、これは一時的なものです。
- ・腹部膨張感
- 食べものを食べて満腹になることはだれにでもありますが、腹部膨張感というのは、満腹感とは違い、少ししか食べてないのにおなかがはって食べられない、あるいは空腹感を感じることがなく、おなかがはった感じが続くという状態です。
長くきちんとした食物が体内に入ってこなかったり、嘔吐を繰り返しているうちに、消化器系の機能が低下し、食べ物を消化するのに大変時間がかかるようになります。
そして腹部膨張感を感じるようになります。
- ・低カリウム血症
- カリウムは、体にとって大切な電解質のひとつで、筋肉の働きに重要な役割を果たしていますので、電解質の異常でカリウムが不足すると全身がだるくなってしまいます。
また、カリウムは心臓を一定のリズムで動かす重要な役割も担っていますのでカリウムが不足すると、動悸や不整脈が生じます。
急激にカリウムが下がると、重い場合は心不全を起こすこともあります。
- ・低血糖
- 食事量が少ないと栄養が不足し、血糖値が低下します。
血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度のことで、血糖値が低くなるとさまざまな症状が起こります。
冷や汗、からだのほてり、手足のふるえ、吐き気、動悸、空腹感、不安感などの症状です。
さらに血糖値低下がひどい場合には、眠気、精神錯乱、めまい、脱力、集中力低下、疲労感などを感じます。
もっとひどくなると意識を失うこともあります。
- ・味覚障害
- 亜鉛が欠乏し、味覚障害が起きる場合もあります。
- ・肌や髪の毛の異常
- 肌の乾燥・しわの増加・皮膚のたるみ・顔色が悪い・むくみ
うぶ毛が濃くなる・爪の血色が悪くなる・頭髪の脱毛
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