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管理人の個人的考えのコラムです。
医学的根拠も何もありません。

作り出した自分に負けそうになるときがくる


前回のコラムで、私は「痩せ」という鎧を着たがっていたという話をしました。
なぜかというと、

人に良く見られたいから。
ありのままの自分では自信が無いから。
中味が空っぽで、自分には価値が無いから。

もちろんそんなことはないのに、そう思いこんでいたということです。
だから、外見に鎧を着て、強く見せたかったのです。

 見せかけの鎧は、自分を偽る形で現れることも

ただ、この鎧は「痩せ」という形だけではありません。
他にも、様々な形で鎧を着ようとしたことはありませんか??
ありのままの自分を隠したことはありませんか??

 全然元気が無いのに、無理をして元気があるふりを続けた
(元気が無い自分では、相手が不快に思うのでは?嫌われるのでは?と思う。)
 食べたくないのに、すすめられて無理して食べた
(断ると相手が気を悪くするのではないか?と怖がる。)
 友人がほとんどいないのに、あたかも友人がたくさんいるように話してしまう。
(友達がたくさんいる自分でいたい。そうしないと、かわいそうな人になってしまう。)
 自分にはすごく難しい仕事を頼まれた。でも、誰にも頼らずに、なんとかひとりで黙々と頑張る。
(失敗したくない。できないと思われたくない。必要とされるためには頑張らないと。)

このように、日常生活の様々なシーンで、素の自分を偽り、理想の自分を作り出して、人に接したことはありませんか?
(無い人は、読み飛ばして下さいね。)
私は、摂食障害がひどかったころは、日常茶飯事でした。
自分にも周囲にも、うそばかりついていました。
その場を取り繕ってばかりでした。

自分を守りたくて、人から嫌われたくなくて、「痩せ」を始めとしたいろいろな形で自分に鎧を着せていたのです。

 鎧を着ることは、周囲からの期待と本当の自分との溝を深めていく

実はこのように、鎧を着ていくことは、
本当の自分と周囲から見た自分をどんどんはなれさせてしまうことになってしまいます

「痩せ」という鎧を着た私は、毎日いきいきと過ごしているように見えます。
楽しげで、自信もあって、言いたいことは何でもハキハキと言っているように見えることが多いです。
しかし、本当の私はそうではありません。
「痩せ」という鎧を着ただけで、中味は以前と変わっていません。
痩せ続けるために、人知れず涙ぐましい努力をしています。
まるで修行僧のような制約だらけの生活をしているひとも少なくありません。
自信もないし、今笑っていられるのは、痩せているから。
いつ崩れるかもしれない今の状況にびくびくしています。
そして、自分の本当の気持ちや肝心なことは何も人には言えずにいます。

このように、鎧を着ていることで、本当の自分と周囲から見える自分は、どんどん離れて行ってしまいます。
「○○さんはこういう人」という、あなたへの周囲の認識と、あなた本来の個性との間に大きな隔たりができてしまいます。
あなたへの周囲の期待度と、あなた本来の姿との間に、大きな隔たりができてしまいます。
その結果、「本当の私はこんなんじゃないのに…。」と、周囲からの期待と本当の自分との間で苦しむという、新たな苦しみをも生んでしまうのです。
周囲の期待にこたえようと、ますます無理をしてしまうのです。

 あなたは、無理をした自分のまま生きていけますか?

私達は今この瞬間を生きているわけですが、今のあり方のままで、一生生きていけるでしょうか。
今無理をして、偽りの自分を作り出している人は、そのままで一生生きていけるでしょうか。
私は無理でした。
私は、破たんしっぱなしの人生でした(笑)

「痩せ」を手に入れれば、同時に素晴らしい人生を手に入れられるわけではありません。
今のあなたが痩せるだけのことです。
今の体重より太ることで、何かを失うわけではありません。
今のあなたが太るだけのことです。

おそらく、それはほとんどの人が分かっていること。
分かっているのに、そうせざるを得ないことに、病気の辛さがあるわけなのですが…。
鎧を脱いで、無防備な自分で周囲と接するのは、とても不安なもの。
一気に、あなた自身のありのままで生きようとするのは、とても勇気が必要だし、大変です。
だから、ほんの少しずつで大丈夫。

少しずつ、周囲に心を開いていってみてください。
痩せていなくても、太っていても、周囲の態度はそう変わらないんだということに、私は気づきました。
失敗しても、カッコ悪いことをしてしまっても、あなたを大切にしてくれる人はいます
怖がらずに、自分のありのままを認めて、こんな私ですけど、どうでしょう?って具合に、周りに見せていきましょう。
自分の気持ちを相手に上手に伝える練習をしていきましょう。
そして、自分を認めると同時に、周りの人の考えや生き方も、ありのままを受け入れるよう、心がけてみましょう。

あ、もちろん、痩せることで自信をつけようとすることが、いけないというわけではありません。
女性なら、誰でも一度は思うことだと思いますし、その考えを完全になくす必要はないと思います。
ただ、「痩せる」=万能な鎧だという思い込みが強すぎると、頭がそれだけになっちゃって、自分も辛くなってしまいますよね。
そこを、ちょっとづつ変えていけたらいいかなと思います。

あなたは、自分が思う自分と、周りの人の自分への期待でギャップを感じたことはありませんか?
そのギャップで苦しいと思ったことはありませんか?

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