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摂食障害の患者さんに、ご兄妹がいる場合、そちらへの対応にも悩まれることもあるかもしれません。
摂食障害の子が家族にいたら、その姉妹も摂食障害になりやすいのか?という疑問などについて書いてみます。
○ 患者さんの兄妹も摂食障害になりやすいのか?
基本的には、家族に摂食障害の患者さんがいるからといって、その兄妹が摂食障害になりやすのかというと、そうではないようです。
ですが、患者さんの摂食障害の背景が家族関係にあったりする場合は、その兄妹も 同じ環境で育ち、生活しているわけですから、影響を強く受けてしまえば摂食障害という形でその兄妹の苦しみも表面化してしまうかもしれません。
また、たとえば姉が摂食障害になってしまい、あまりに外見の美しさ、痩せていることに価値を置いた状態が長く続くと、妹もダイエットに走ったり、体型や体重に対して偏った考えをするようになってしまう場合も考えられると思います。
○ 「患者さんばかりかまっている」という不満が他の兄妹から出てくる
摂食障害でなくとも、病気の子供を持つ親は、その患者さんの対応にかかる時間が他の子供に比べるとどうしても長くなってしまうものです。
摂食障害の患者さんの場合、少しのことでイライラして怒鳴り散らしたり、自分の身の回りのことをしなかったり、親に必要以上に甘えたりすることもあるので、周囲から見れば単なるわがままに見えることも多いです。
そのわがままに振り回される親を見ていると、親がどの子に対しても愛情を注いでいるつもりでいたとしても、兄妹が不満を抱いてしまうのは仕方ないと思います。
その不満が小さいうちはいいのですが、それを放置していると、患者さんと兄妹間の関係がうまくいかなくなってしまったりと、家族間の問題に発展してしまう恐れもあります。
一方で、患者さん自身は実は内心兄妹に対して「悪いな」という思いを強く持っている場合も多いと思うのです。私自身がそうでした。
私は少しのことでイライラし、暴れたり泣き叫んだり、わがまま放題に振舞ったりすることが日常的にありましたが、冷静になってみれば自分のせいで家族が振り回されているということを十分理解していました。
「自分のせいで家族が苦しんでいる」 「自分のせいで家族の雰囲気を悪くしている」 「みんなに迷惑をかけている」 と感じ、自分は家族の厄介者なんだと思っていました。
私は、母と妹と住んでいましたが、母は私にかかりっきりだったり、私のせいでとてもつかれてしまったりの毎日でしたから、妹としてもいろいろ大変だったと思います。
姉が精神的におかしくなってしまう姿を見るのは、きっと妹もすごく傷ついていたり、怖い思いもたくさんさせてしまっていたと思います。
それを重々分かっているのですが、自分ではどうしようもありませんから、 「妹は、心の中では私のことをどう思っているんだろう…」と不安でしょうがありませんでした。
「きっと妹は私が姉で、迷惑している」 「妹は私を嫌っている」と強く思っていました。
実際に妹がどう思っていたのかは分かりません。
母が私のことをきちんと言ってくれていたのかどうか、よく分かりません。
私としては、母から妹にきちんと話をしてもらっていたらすごく安心できただろうと思います。
そして、妹が私にもっと直接的に理解を示してくれたら嬉しかったと思います。
家族に迷惑がられているかもしれないという患者さんの強い不安を拭うためにも、兄妹へのきちんとした説明は絶対に必要だと私は思っています。
ですから、親は、患者さんの兄弟が持つ不満にまずはよく耳を傾け、兄妹の気持ちを十分理解した上で、摂食障害の患者さんについての説明をきちんとしてあげてください。
兄妹のもつ不満がそれで解消されるわけではないでしょうし、なかなか患者さんに対して理解しがたいところも多いと思います。
それに、親と患者さんの兄妹が患者さんの話をすることは、時には「なんで私の話を影でするの!」といった患者さん自身の反発も生んでしまうかもしれません。
ですが、家族がコミュニケーションをとっていくことで、患者さんに安定した対応ができるようになると思うのです。
患者さんの兄妹も、親の一生懸命な姿を見ていれば、いつかは理解してくれるのではないでしょうか。

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