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摂食障害の患者さんには、共通した考え方の特徴があります。
その特徴は、物事全般の捉え方・考え方がゆがんでいるということです。
そのような物事の捉え方・考え方の誤りを修正し(認知療法)、同時に食行動の訓練も行い(行動療法)、改善させていこうという治療が、「認知行動療法」です。
認知行動療法はまず基本的に、行動療法によって食行動を改善させます。
拒食の場合は入院治療によって行動制限療法を行う場合もありますし、通院によって家族の協力の下で行う場合もあります。
家庭では、家族がカロリー計算をして食事を作り、それを三食全て食べられるよう訓練をし、だんだんと量を増やしていくようにしたりします。
本人が食事を用意すると、偏った食事(野菜・こんにゃく・きのこ類)になってしまうので、家族の協力が必要です。
過食の場合は、過食・嘔吐・下剤乱用の回数を少しでも減らしたり、三食きちんと食べられるよう目標を決めて行動します。
毎日過食している人は、「まず過食を2日に1回にする」といったように、具体的に目標を設定します。 それを達成するために、どんなことをしたらいいのかも考えます。
たとえば、お金を余計に所持しない、家に食べ物を買いだめしない、過食のきっかけになりそうなことを排除する、過食したくなったら気を紛らわすためにガムをかんだり、何か好きなことをしたりする…などです。
これをきちんと日々の行動に移し、少しずつ正常な食行動の訓練をしていきます。
予期せず過食をしてしまったとしても、次の食事を抜いたり、絶食することなく、三食の決まった食事パターンにすぐに戻れるよう努力を重ねます。
このとき、食事記録を書いて、過食のきっかけとなること、過食しやすい時間帯、そのときの思いなどを分析し、行動パターンを知ることで、さまざまな問題への対処法方法を考えることもできます。
そして、食行動が少しずつ改善されたら、認知療法によって物事の捉え方・考え方の修正が行われます。
(*行動療法と認知療法は、人によってどちらかを先に行ったり、同時進行したりするようです。)
治療者は、面談を重ね、患者さんが自分のゆがんだ考え方を自覚できるよう促し、柔軟な考え方、前向きな考え方をするよう導きます。
日記を書いたり、さまざまな思いを紙に書かせる場合もあります。
書くことは、話す行為より時間がかかり、言葉を選ぶので、じっくり自分の内面を見つめることができ、後から患者さん自身が見返すこともできます。
自分の感情をうまく言葉にする訓練も重要です。
認知行動療法は、繰り返し行い、一旦食行動が正常に戻ったかのようにみえても、再発防止のために継続的に行っていくのが望ましいようです。
摂食障害は、何かきっかけがあれば、また再発してしまう恐れのある病気です。
正常な食生活の維持のために治療を継続し、将来再び同じような場面に出くわしても、冷静に対処できる方法を身につけていきます。

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